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EYE LATEST NEWS VOL.297

2020/03/18

衛生管理に活躍する岩崎電気の紫外線殺菌・除菌技術
水銀ランプからのバトンタッチ ほか

こんにちは。岩崎電気です。
新型コロナウイルスの影響で、世界中が年始には想像も出来なかった状況になっていますが、本格的な春が目前にせまっています。
関東では早くも桜が綻びはじめました。穏やかな日差しの中でのんびりお花見ができる日が訪れますように……

前号の編集後記で紫外線殺菌について少し触れましたが、引き続きたくさんのお問合せをいただいています。
今回は岩崎電気がお届けしている紫外線殺菌について、わかりやすくお伝えできればと思います。

衛生管理に活躍する岩崎電気の紫外線殺菌・除菌技術

岩崎電気は、光技術を応用して、様々な分野の製品を開発しています。
そのひとつとして取り組んでいるのが、『衛生管理』分野の製品です。
光の分野と、除菌をはじめとする衛生管理の繋がりはパッと浮かびにくいかもしれませんが、実はこのふたつには密接な関わりがあるのです。

私たちの周りには細菌やウイルスが常に存在しています。細菌やウイルスは風邪や感染症の原因となるほか、食品などのカビや腐敗の原因にもなることはみなさんご存知でしょう。
そんな細菌やウイルスに対して有効な手段のひとつが『紫外線』です。そう、夏の日焼けの原因になるあの『紫外線』です。
細菌やウイルスに強い紫外線を照射すると、細菌やウイルスの遺伝子情報が壊され、増殖が出来なくなり、死滅します。これが紫外線殺菌の仕組みです。

紫外線ランプによるヨーグルト容器の殺菌

『紫外線殺菌』において紫外線を人工的に発生させるのに使うのは特殊なランプ。
岩崎電気では光技術を応用した、紫外線ランプを用いた『紫外線殺菌・除菌』ソリューションを開発しているのです。
例えば病院や医院などで目にすることがある殺菌灯は紫外線殺菌の身近な例。ランプで発生させた紫外線で医療器具の除染・消毒をするものです。

また、表面殺菌だけでなく、水や空気の殺菌処理を可能にする製品も開発しています。
そのひとつの『エアーリア』シリーズは、紫外線を照射する筒の中に空気を循環させて除菌を行うソリューション。福祉施設や病院、食品工場など衛生管理の重要な施設の空気を除菌するために使われています。

病院の待合室に設置されているエアーリア

いま、世界中で衛生管理の重要性が再認識させられる出来事が続いています。
岩崎電気ではこれからも光技術を応用して紫外線殺菌技術など、衛生分野でもみなさまの生活を支えるお手伝いをしていきます。

[光技術Tips]
さよなら水銀ランプ
~水銀ランプからのバトンタッチ~

さよなら水銀ランプと題し、「水俣条約」に関連し水銀ランプが生産終了する件、岩崎電気と水銀ランプの歴史についてお伝えしました。
第三弾として、現在水銀ランプをご利用の皆様に向け、どのようなプランが選べるかをご提案いたします。

先ず真っ先におすすめしたいのは、やはり
1.照明器具のLED化です。
恐らく、今お使いの水銀ランプを使用されている照明器具は、設置から10年以上、状況によっては20年以上経過しているものもあると思います。
水銀ランプに使用する安定器は、約10年が寿命といわれており、いま問題なくお使いでも劣化が進んでいる可能性があります。
特に天井裏など普段目につかない場所に設置されている場合、ショート・発火などにより大事故につながる恐れがあります。
LED化は、電気代削減はもちろん、ランプ交換費用の削減、温度上昇低下による冷房効率アップなど、コストだけでもメリットたくさん。
電源のオンオフも簡単、ものの見え方もきれいに、虫も寄りにくい、明るさが下がりにくいなど、労働環境の改善にもおすすめです。

次におすすめなのは、
2.照明器具はそのままで、ランプと安定器をLED化する方法。
照明器具のLED化に比べて初期費用を抑えられるのがメリットです。
継続使用する照明器具の点検は十分に行ってくださいね。

最後は
3.水銀ランプより高効率なHIDランプに交換する方法。
この方法は、
3-1.安定器を継続利用して、間引き点灯する。
3-2.安定器も交換して最適化する。
の2パターンがあります。
3-1は省エネ性は高まりますが、明るさのばらつきがふえ、照明環境の劣化が起こり得ますので、十分な検討が必要です。
なお、間引き点灯をする場合は、不要安定器を電源から切り離すなど適切な処理を行ってください。
3-2はコストはかかりますが、長い目でみると快適性、安全性でおすすめできます。

以上のご提案を水銀ランプ400Wをご使用の工場施設を例にグラフ化+数値化いたしました。よろしければPDFにてご確認ください。

兎にも角にも、今年で水銀ランプが生産終了になり、また今年の6月でご注文を締め切らせていただきます。
ご提案の内容を実施したいと思っていただけたとして、様々な要因により今年中にすべてをリニューアルするのは難しいだろうと思います。
交換用水銀ランプがひと揃え確保できれば、一般的な水銀ランプならば12000時間点灯可能。仮に年3000時間点灯させても4年ほど使える計算になります。
この期間に改めて、じっくりと更新計画をご検討されるのはいかがでしょうか。

さて、三回にわけてお送りした「さよなら水銀ランプ」。お読みいただきありがとうございます。
そして、岩崎電気の水銀ランプへの長年のご愛顧、誠にありがとうございました。

編集後記

病は気からなんてことをよく言われますが、
外出もできず、毎日暗いニュースにふさぎ込んでいると、気持ちが滅入って本当に病気になってしまいそうですね。
健康は心と体が伴ってこそのものです。
よく眠り、よく食べ、よく笑うこと
体力つけて、気持ちもポジティブに行きたいですね!

ご意見、ご感想をお待ちしております!
までお願いいたします。