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照明技術資料

光源・安定器

各種光源の概要

ハロゲン電球・ダイクロクールハロゲン

(1)特長

1.1 ハロゲン電球(アイクールハロゲン・アイハロゲンランプ)

管内に封入したハロゲン元素の働きにより、白熱電球に比べてランプ効率と色温度を高めると同時に、長寿命を実現したコンパクト光源。アイクールハロゲンは、熱線と紫外線をカットし、照射物を熱損傷から守ります。

1.2 ダイクロクールハロゲン

ダイクロイックミラーとUVカットカバーガラスにより、熱や紫外線を大幅にカットし、照射物を熱損傷および退色から守ります。狭角、中角、広角の3タイプの配光を用途に合わせて選択できます。口金は2ピンタイプとスクリューベースタイプがあり、従来形より口金 寸法の長いロングベースタイプは、既設のJD器具に適合し、安全性の向上、配光の選択を図れます。ネオジウムランプは、前面ガラスの多層干渉膜により、照射物の色を鮮やかに見せます。

(2)構造的特長

ハロゲン電球・ダイクロクールハロゲンのランプ構造を図2.149〜図2.153に示します。


図2.149 ランプ構造(JD外観・構造)


図2.150 ランプ構造(J,JC外観・構造)


図2.151 ランプ構造(J両口金外観・構造)


図2.152 ランプ構造(JR外観・構造)


図2.153 ランプ構造(JDR外観・構造)

2.1 外管

急熱・急冷に強い石英ガラス製で、発光体であるタングステンフィラメントとともに、ハロゲンガスを添加した不活性ガスが数気圧封入されています。

2.2 口金(片口金形)

ニッケルまたはモリブデン金属ピン形および磁器絶縁物とスクリューベース形があります。

2.3 口金(両口金形)

直管の両端に磁器で被覆した金属接点を持ち、受金と密接に接合します。

2.4 反射鏡(ダイクロイックミラー)

硬質ガラスの内面に熱線を80%以上後方に透過し、可視光線のみを反射する干渉膜を多層に形成しており、外管と口金部を接着材で固定しています。

(3)用途

3.1 ハロゲン電球

商業施設のスポット照明・ベース照明/投光照明/外郭照/工場・体育館の照明

3.2 ダイクロクールハロゲン

商業施設のスポット照明・全般照明/美術館・博物館の展示照明/既設のJD器具の代替(ロングベースタイプ)

(4)商品構成

ハロゲン電球・ダイクロクールハロゲンの商品構成を表2.49、表2.50に示します。

表2.49 商品構成(ハロゲン電球)

種別 口金 形式 定格
電圧
20
W
50
W
65
W
75
W
85
W
100
W
130
W
150
W
200
W
250
W
300
W
500
W
10
00
W
15
00
W
アイクール ハロゲン E11 JD-
N/M
110
V
                     
アイハロゲンランプ 片口金形 E11 JD-
F/M
110
V
                     
E11 JD-
M
110
V
               
220
V
                       
G6.35 J 12
V
                     
GY3.65 12
V
                       
アイハロゲンランプ 両口金形 R7S J 110
V
               
R7S 200
(220)
V
                     
R7S JD 110V                          
リード線 JD-
/I
110
(220)
V
                         

表2.50 商品構成(ダイクロクールハロゲン)

種別 形式 定格電圧
(V)
ランプ口径 定格消費電力
25W 35W 50W 65W 75W
UVカットカバー
ガラス付き
JR-UV/K 12 φ50
カバーガラス
付き
JR-K 12 φ35      
φ50
JDR-K 110 φ50      
ロングベース・
カバーガラス付き
JDR-KR 110 φ50      
ネオジウムランプ JDR-P/K 110 φ50      

(5)分光エネルギー分布

ハロゲン電球・ダイクロクールハロゲンの分光エネルギー分布を図2.154〜図2.156に示します。


図2.154 分光エネルギー分布(2900K)


図2.155 分光エネルギー分布(3000K)


図2.156 分光エネルギー分布(ネオジウムランプ)

 

(6)電圧変動特性

電球に表示された定格電圧以外の電圧でご使用になられるときは図2.157の諸特性の変動特性によって変化します。

電圧変動特性の計算式は近似性の次によります。ハロゲン電球・ダイクロクールハロゲンの電圧変動特性を図2.157に示します。また、変動特性指数と数消費電力、全光束、効率、相関色温度の関係を表2.51に示します。

----電球の定格電圧 V0
----電球の使用電圧 V1
----定格電圧時の特性値 X0
----使用電圧時の特性値 X1

計算式
X1=X0・(V1/V0)K


図2.157 電圧変動特性

表2.51 変動特性指数と消費電力、全光束、効率、相関色温度の関係

  消費電力(W) 全光束(ℓm) 効率(ℓm/W) 相関色温度(K)
変動特性指数:K(近似値) 1.55 3.2 1.65 0.38

(7)調光特性

調光の電圧調整の範囲は、電球の色温度が3050K以下のとき、定格電圧の50%まで可能ですが、3050Kを超える電球に関しては80%までにお願い致します。

(8)ランプ表面・封止部温度特性。

8.1 構造による放射線と温度分布構造による放射線と温度分布を図2.158に示します。


図2.158 構造による放射線と温度分布

8.2 封止部温度と寿命の関係

ハロゲン電球の故障はフィラメントの断線の他に、電球の封止部(モリブデン箔)の熱劣化により起こることもあります。その封止部寿命の温度依存性を図1.159に示します。
電球封止部のモリブデン箔は、空気中で加熱されると400℃以上の温度で急速に酸化し電球の点灯不能を招きます。図2.158の一般タイプは、400℃の封止部温度で350時間の封止部寿命ですが、封止部に特殊処理を施したタイプは、約10倍(400℃で3500時間の封止部寿命) の熱劣化の保護効果が得られます。


図2.159 封止部寿命の温度依存性

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