情報ライブラリー

照明技術資料

照明の基礎知識

グレア評価

不快グレアの評価

関連資料
  • Lighting Handbook, IES, 1984

不快グレア評価の基本式

M不快グレア大きいほどまぶしい(cd/m²)
Ls光源の輝度輝度が高いほどまぶしい(cd/m²)
ω光源の立体角大きいほどまぶしい(sr)
F視野の平均輝度低いほどまぶしい(cd/m²)
P光源の位置指数距離が近いほどまぶしい(m)
a , b , c , d : 定数

(1) VCP (Visual Comfort Probability)

北米で主に用いられている方式です。グレアを不快ではないと感じる人の割合(%)で評価されます。北米照明学会では、オフィス・学校など70以上を推奨しています(表4.1)。

① 1個の器具によるグレア

② 複数の器具によるグレア

③ VCPへの変換

表4.1 評価数と印象(VCP)

VCP グレアの程度
95 Unnoticeable (感じない)
75 Acceptable (感じられる)
50 BCD (不快グレアの評価の基本)
20 perceptible uncomfortable (不快である)
5 just intolerable (ひどすぎると感じ始める)

(参考文献 Lighting Handbook, IES, 1984, pp.9-47.)

(2) BGI (British Daylight Glare Index)

英国のグレアインデックス法のことです。数値が小さいほどグレアが少ないことを示し、特にグレアのないことが必要な場所では約10を、一般屋内では約20を、比較的粗な作業では約30を許容しています(表4.2)。

① 1個の器具によるグレア

② 複数の器具によるグレア

③ グレアインデックス(BGI)への変換

Ls光源の輝度(cd/m²)
ω光源の立体角(sr)
F視野の平均輝度(cd/m²)
P光源の位置指数(m)

表4.2 評価数と印象(BGI)

BGI グレアの程度
28〜 Intolerable (ひどすぎる、耐え難い)
28 Just Intolerable (ひどすぎると感じ始める)
25 Uncomfortable but not intolerable (不快である)
22 Just uncomfortable (不快であると感じ始める)
19 Unacceptable but not uncomfortable (気になる)
16 Just acceptable (気になり始める)
13 Perceptible but unacceptable (感じられる)
10 Just perceptible (感じ始める)
〜10 Imperceptive (感じない)

(参考文献 Techinical Report No.10, IES-London, 1967.)

(3) UGR (Unified Glare Rating)

暫定CIE法(CGI)に代わって1995年にCIEが推奨した方法です。数値が小さいほどグレアが少ないことを示し、BGIとほぼ同じ意味を持つとされています。UGRの方が約3単位高くなるという研究もあります。

Lb背景の輝度(cd/m²)
Lその環境にある各照明の発光部分の輝度(cd/m²)
ω光源の立体角(sr)
P光源の位置指数(m)

また、Lbは下記で表されます。

Ei観察者の目の位置での間接照度(ℓx)

表4.3 評価数と印象(UGR)

UGR グレアの程度
28 Just Intolerable (ひどすぎると感じ始める)
25 Uncomfortable but not intolerable (不快である)
22 Just uncomfortable (不快であると感じ始める)
19 Unacceptable but not uncomfortable (気になる)
16 Just acceptable (気になり始める)
13 Perceptible but unacceptable (感じられる)

(参考文献 屋内作業場の照度基準、JIS Z 9125、2007年。)

(4) 輝度制限法

この方法は、照明器具単位のグレアの程度を表そうとするもので、鉛直角45°以上の照明器具の輝度制限値を定める方法で、ISO8895 (The lighting of indoor work systems)に示されています。また、公共照明器具標準のG分類は、これが基礎になっています(図4.1)(図4.2)(図4.3)。


図4.1 輝度制限法

(参考文献 The lighting of indoor work systems, ISO8995, 1989.)


図4.2 長辺が視線に直角に取付けられ、側面から光が出ている照明器具に対する限界輝度

(参考文献 The lighting of indoor work systems, ISO8995, 1989.)


図4.3 長辺が視線に平行に取付られた照明器具および、側面から光が出ていない器具に対する限界輝度

(参考文献 The lighting of indoor work systems, ISO8995, 1989.)

PAGE TOP

ライティング講座


このページに掲載されている情報は、原稿執筆時現在の情報です。ご覧になった時点では、最新の情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

このページの先頭へ