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2021/9/15

「新たな道路照明に関する技術公募」とは
トンネル照明のLED化で安全で省エネルギーな環境をほか

こんにちは。岩崎電気です。
来週の火曜日、21日は「中秋の名月」ですね。
今のところの天気予報では比較的広いエリアでお月見を楽しめそうです。
なかなか本格的な秋の行楽は厳しい状況ですが、密を避けたドライブやサイクリングくらいは楽しみたいですよね。
今回は日本の交通網を支える「道路・トンネル照明」についてご紹介します。

「新たな道路照明に関する技術公募」とは

経済性・安全性の向上、メンテナンスの効率化

新たな道路照明に関する技術公募とは、国土交通省による、経済性の向上、安全性の向上、メンテナンスの効率化などに貢献する新しい道路照明に関する技術公募です。
この度、岩崎電気が提案した7技術および、岩崎電気とミネベアミツミが共同で提案した1技術の合計8技術すべてが「有望な技術」として選定されました。

その中のひとつ
「デジタル静止画像を用いた局部照明の維持管理」についてご紹介します。

こちらは、デジタルカメラで撮影した画像から、撮影対象の明るさ(輝度)を判断できるツールにより、道路照明が本来の機能を維持しているか(設計輝度を維持できているか)などが簡単にわかるようになり、メンテナンスコストの削減や、交通規制回数の低減などが期待されています。

このツールは「クオピクス」という、人が感じる明るさをビジュアル化できる光環境の評価ツールを道路照明に応用したもので、もともとはメンテナンスというよりは、照明リニューアルのビフォーアフターを診断するために利用されています。

さらにこれを簡易に体験できるようにスマートフォンアプリ「クオピクスライト」も提供しており、照度計アプリの検索ランキングでは、iPhoneで無料1位、Androidで6位(いずれも9月14日、岩崎電気調べ)と、多くの方に利用されています。
もちろん照度計は機能の一部で、輝度評価が中心のアプリです。

PC版の「クオピクス」は有料ですが、スマホ版「クオピクスライト」はどなたでも無料でお使いいただけますので、ぜひ一度お試しください。

光環境評価システム QUAPIX(クオピクス)

その他にも、「停電補償機能付LED照明灯」、「スマート道路照明ソリューションズ」など、道路照明の未来を担う8つの技術が選定されています。
詳しくはこちらをご覧ください。

スマート道路照明ソリューションズ

新たな道路照明に関する技術公募(令和2年度)について

岩崎電気はこれからも、豊かな未来の実現をめざして、新たな技術の創造に挑戦してまいります。

[光技術Tips]
トンネル照明のLED化で安全で省エネルギーな環境を

時代とともに移り変わってきたトンネルの「色」

最近「トンネル照明」の色が少しずつ変化していることをご存じですか？
以前はトンネルの照明といえば「オレンジ色」のイメージでしたが、最近は白色で照らされたトンネルが増えてきています。

そもそも、なぜトンネルの照明は「オレンジ色」だったのでしょうか？

トンネル照明が本格的に設置されたのは、昭和40年代のこと。
当時は排ガス規制が現在ほど厳しくなかったため、トンネルの中には排気ガスが充満していることも多かったそうです。
そのため煙の中でも見えやすい、オレンジ色の低圧ナトリウムランプが多く使われていました。
しかし、演色性が低い、ランプを毎年交換しないといけない、といった欠点もありました。

2000年頃から排ガス規制が厳しくなったことで、見通しが良くなり、トンネル照明が低圧ナトリウムランプである必要がなくなりました。
あわせて、HIDやLEDなどのエネルギー効率の良い光源が開発され、自然に見える白色のトンネル照明が普及してきています。

安全・快適・省エネ・環境保全を目指した「LEDトンネル照明」

2010年代に入り、照明のLED化が進み、新しく設置されるトンネル照明にもLEDが使用されるようになりました。
LEDはHIDランプに比べ、消費電力が少なく寿命が長いことが特長です。
また、LED化により照射角度の制御が容易になり、照明器具の取り付け間隔を広げ台数削減に寄与します。
さらに、器具のサイズダウン・軽量化が可能になり、施工時の負担やトンネル壁面への負担が軽減しました。

岩崎電気は、LEDトンネル照明で安全で省エネルギーなトンネル空間をつくっています。

トンネル照明