自然生態系への配慮

人々が安全に、また豊かに生活するための明かりは、他の動植物の生活にも少なからず影響を与えます。
イワサキは明かりを提供する企業として、自然生態系にも考慮した照明器具・ランプの開発をすすめ、ご提案を行っています。

照明による自然生態系への影響

光と生物は大きなかかわりを持っています。たとえば規則正しく変化する昼の長さ(日長)によって影響を受ける光周性や、光合成、光の量などで形態形成に差異が生じる光形態形成はその一例です。また、誘蛾灯のように昆虫も光に大きく影響されます。そのためにも街路照明は生物のあり方を考慮にいれて計画・実施されるべきでしょう。

樹木に対する街路灯照明の影響例
ハナミズキ 街路灯により50ℓx程度の明るさで落葉が遅れ、花の数が減少するなどの影響を受ける。また、枯れる樹木も発生する。
スズカケ・ニセアカシア 街路灯の影響を受け、明りの周囲の葉だけが、晩秋まで枯れずに残る。(光の影響が大きい)
農作物が影響される明るさ
比較的高温の年では、10ℓx以上、低温の年には5ℓx程度で出穂遅延。許容照度の目安は、5ℓx程度。
イチゴ 20ℓx以下の照度では開花の反応は見られない。
レタス 個体差が大きく、照度の影響は見られなかった。
キュウリ 照度のちがいにより生育に差異は見られなかった。
ホウレンソウ 0〜1ℓx照度による影響なし。2〜4ℓx成長促進作用が見られる。4ℓx以上生成長採培限界照度(東京都農業試験所)

(注)日本経済新聞94.8.13 日本経済新聞95.6.1 朝日新聞92.1.10 照明学会全国大会H5年

下の図は「食物連鎖」の関係を生物の量で模式的に表現した「生態ピラミッド」です。1次消費者である昆虫類が大量に減少すると、それを餌とするカエルや鳥へ影響、またそのカエルや鳥を餌とするへび、絶滅の恐れのあるイヌワシ等の猛禽類への影響が心配されます。そして、最終的には自然生態系全体への影響が危惧されます。

照明による自然生態系への影響

照明によって誘引された昆虫が減少することで、昆虫を餌とするほかの動物や、最終的には自然生態系全体への影響が危惧されます。照明が自然界に与える被害を抑え、生物多様性を守っていくための対策が望まれます。

生態系を守る照明のポイント

光源には昆虫の誘引特性の小さい光源を使用する。

一般的に昆虫は人工光源に含まれる紫外線の光を最も良く感じます。明るさに影響を与えない紫外線の光を抑えた光源を利用することで、屋外での虫の誘引を抑制することができます。

照明器具は植物の繁殖地や昆虫の生息地の方向へ光を出さないものを使用する。(配光制御・遮光板の設置など)

明るさの必要のないエリアへの無駄な照明を抑えることで、生態系への影響のみならず、電力費・CO2の削減にも寄与します。
従来の光源では、適切な反射鏡付の照明器具や、オプションの遮光板などを用い光をコントロールします。
またLED光源は指向性が高く、配光制御が容易で必要なエリアだけを効率よく照らすことができ、従来の光源と比較して照明効率を高くすることができます。

照明点灯時間の管理。

必要な時間だけ照明をすることにより自然界の影響を最小限に抑えることができます。照明の稼働時間を減らすことは電力コストを抑えるだけでなく照明機器のロングライフ化にも貢献します。
イワサキではスポーツ施設のための照明制御システムや道路灯・街路灯の調光制御、自動点滅器など、屋外の様々な利用シーンに応じたご提案を行っています。

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