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電子線滅菌

9.EB滅菌のメリット

EB滅菌は表5に示した様に多くの利点があります。その最大の利点は高速処理です。
また、ガンマ線と比べて取扱がしやすく、容易にラインに組み込むことができます。現在、ガンマ線を利用しているユーザーのほとんどは委託照射で行っています。
電子線による滅菌は滅菌レベルで、紫外線とはそのエネルギーに、大きな差があります。

紫外線電子線
※低エネルギー電子線
3.1〜12.5eV80〜300keV

ですから、電子線の滅菌は瞬時にしかも完全に行われるわけです。また、電子線は粒子線であるため空気分子や物質に当たって散乱するという特異的な性質を持っています。
この性質により複雑な形状の滅菌ができるという興味深い応用例もあります。


表5 各照射装置の比較
 電子線ガンマ線(Co-60)紫外線(253.7nm)
利点
  • 照射が制御できる(オン、オフ、エネルギー、方向、出力)
  • 高出力容量を持つ
  • 高速ライン処理可能
  • 運転操作はあまり難しくない
  • 照射物の形や密度にかかわらず、広い範囲のものに奥深く均一に効果を与える
  • 連続照射ができる
  • 線量測定が簡単である
  • 照射が制御できる
  • イニシャルコスト・ランニングコストが安い
  • 運転操作が簡単である
  • 装置が小型でスペースをとらない
欠点
  • 透過に限界がある
  • ビームがさえぎられるため線量測定を複雑にする
  • RI線源は特殊な取扱いと補給を行う必要がある
  • 高速度処理には適していない
  • エネルギー線源に対して全方向性(等方性)がある
  • 遮蔽のための装置が大型、高価である
  • 電子線よりさらに透過に限度がある
  • シャドウ効果がある

表6 滅菌方法の比較
方法EOG滅菌
(エチレンオキサイドガス)
高温高圧蒸気滅菌
(オートクレーブ)
ガンマ線滅菌
(コバルト60)
低エネルギー電子線滅菌
(300kV以下)
主要因子時間、温度、圧力、湿度、ガス濃度時間、温度、圧力線量
(時間、線源)
線量
(時間、エネルギー、ビーム電流)
透過性なし-強いあり
(電圧による)
処理方法バッチ式バッチ式連続式連続式
処理時間十数時間数時間数時間数秒
後処理エアレーション乾燥なしなし
その他残留ガスが問題耐熱性材質取扱に資格が必要
大がかりな遮蔽
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