技術資料

IC・PA用自動調光装置

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キーワード

自動調光装置,照度,高速道路,インターチェンジ,パーキングエリア

1.はじめに

高速道路のIC・PA(インターチェンジ・パーキングエリア)等に設置されている道路照明施設は現在,器材仕様書では自然光の照度が100ℓxで点灯し,200ℓxで消灯するよう照度値が規定されている。また,日本工業規格 JIS C 8369-2006では,道路における照明制御に関して点灯照度より低い照度で消灯する,2形の自動点滅器の設置が推奨されている。

高速道路のIC・PA等に上記JIS規定を適用すると,点灯照度が100ℓxの照明施設では,消灯照度を50ℓxまで低下させることが可能である。これにより,照明施設の点灯時間が短縮され省エネ効果が期待できる。

しかし,現状の照明制御装置は,点灯・消灯の設定は固定されており,可変することができない問題点があった。

今回開発した商品は,このような問題点を解決し点灯/消灯の照度設定を可変自在としたことにより,道路照明の適切な運用管理を可能としたものである。

2.商品概要

本製品は,自然光の照度を測定する受光器1台と,照明を点灯・消灯を行う出力や設定が操作できる制御部1台とで構成されている。

照明の点灯・消灯・調光は自然光の照度と時間で制御し,効率よく照明を点灯させるために自由に設定する事が可能である。

制御部からの照明出力制御回路はA回路(一般灯),B回路(残置灯A),C回路(残置灯B),D回路(標識灯)であり,照度のみで制御する回路や,照度と時刻の組み合わせで制御する回路で構成されている。

装置の外観を図1に示す。また,全体の回路構成を図2に,装置の各部の外形及び寸法を図3に示す。

図1 IC・PA用自動調光装置外観

図2 全体の回路構成

図3 装置各部の外形及び寸法


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