施設報告

釧路市昭和中央公園

国内営業事業部 北海道技術設計センター
国内営業事業部 札幌営業所 釧路事務所

キーワード

釧路市,昭和中央公園,街路灯,噴水,LED,光ファイバー,セラミックメタルハライドランプ

1.はじめに

商業施設と新興住宅街が調和よく混在する北海道釧路市昭和地区にある昭和中央公園は,約14,000m²という面積の敷地に造成されている。本公園は,「憩」をキーワードに計画された公園で,中央部分には住民の憩いの場としての噴水施設,東側には築山,西側には子供たちのための遊具施設が配され,1年を通して市民が集い,親しめる施設となっている(図1,図2)。特に,噴水施設は4箇所の桶から水がこぼれ,渦巻き状の水路を通って中心に流れ込み,その水が吹き上がる構造として,親水効果・憩いが得られる施設となっている(図3)。

本稿では,憩・親しみの象徴である噴水施設の演出照明と公園として必要な一般照明を組み合わせた照明手法やその設備概要について紹介する。

図1 公園東側より噴水・遊具施設を望む

図2 噴水施設より東方向を望む

図3 公園の中心的象徴である渦巻き状の噴水施設

2.照明設計

本公園は,居住地域に設けられた一般的な公園だが,噴水施設を整備し周辺住民に対する集い・親しみ効果を高めた施設とし,より住民サービスに努めている。

照明設計のコンセプトも,その噴水施設を中心的象徴として扱い,噴水施設に周辺住民が夜間においても集えるよう,視線誘導的な低位置の園路照明として照明器具の存在をあまり目立たせず自然でさりげないあかりとした。中心の噴水施設は,渦巻き状の部分に光ファイバーを効果的に使用し,幻想的な光のオブジェで夜間も魅力的な夜間景観を創出し,一般照明と融合するものとしている。


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