施設報告

新北九州空港連絡橋道路 - 海上橋の照明 -

国内営業事業部 九州技術設計センター
国内営業事業部 福岡営業所 第二営業課

キーワード

新北九州空港連絡橋,海上橋,光漏れ対策,高欄照明,道路照明

1.はじめに

新北九州空港は,旧北九州空港の滑走路が1,600mと短く,三方を山に囲まれていることから大型機の運行が出来ないため,代替空港として昭和56年第4次空港整備計画にて新規事業採択された空港で,平成18年3月16日に開港した。

今回の新北九州空港連絡道路 海上橋は,空港と一般国道10号及び東九州自動車道苅田北九州空港ICに接続する全長8kmの県道新北九州空港線の一部で,海上橋2.1km・空港島アプロ-チ部0.9kmにて構成されている(図1,図2,図3)。この海上橋中央部は,モノコード式バランスドア-チ橋で,航行船舶の安全を確保するための航路(幅130m,高さ24m)が設けられ,また連絡橋には歩道が併設されている。

図2 連絡橋道路遠景(昼間)

図3 連絡橋道路遠景(夜間)

2.海上面への光漏れの制限

本連絡橋は,全体において航空法49条による制限表面の告示が無い区域であるが,海上面に対しては,航行する船舶の操船に影響を与えない様に,照明の光漏れを制限することとなった。

このときの海面規制照度値の設定に関しては,海上橋の施工事例を検討し,設置条件が類似(都市部で他施設より発する光で,天空輝度が上がり海面にも影響している事実)している「関西新空港 空港連絡橋」の制限目標値(最大0.1ℓx以下)と同等とした。

3.照明設備概要

本連絡橋における道路照明設備は,アーチ橋の航路部と左右の側径間部及びON・OFFランプ部と空港島アプローチ部並びに歩道部にて区分される。(図4)

今回は,光漏れ対策を行った海上部「アーチ橋航路部」と「左右側径間部」を紹介する。


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