納入事例

建築外構・景観演出 ライトアップ

小国町観光施設ライトアップ(鍋ヶ滝・下城滝・鍋釜滝・下城の大イチョウ)熊本県阿蘇郡小国町

観光施設を連動させて町の魅力を効果的にアピールするライトアップ

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  • LED
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  • 鍋ヶ滝を彩る春プログラム点灯パターン。

  • 多彩な色の光を自在に表現できる「レディオック フラッド フルカラー」で鍋ヶ滝を魅力的にライトアップしている(夏プログラム)。

  • 緑と水音に癒される絶景スポット、鍋ヶ滝のライトアップ(夏から秋へと変化する色パターン)。

  • 鍋ヶ滝ライトアップ用のフルカラーLED投光器「レディオック フラッド フルカラー」設置状況。

  • 鍋ヶ滝へと続く階段に「レディオック レクト」を配して、安全性に配慮している。

  • 滝周辺の遊歩道に設置されている「レディオック レクト」は、樹脂充填LEDユニットで高い防水性能を有している。

  • 落差約40mの豪快な滝、下城滝をブルーの光で照らし、魅惑的な夜間景観を演出している。

  • 昼白色と青色のLED投光器「レディオック フラッド スポラート」を組合せて下城滝を照らしている。

  • 周囲を流れる豊かな水がつくり出した絶景を楽しめる鍋釜滝のライトアップ。

  • 国の天然記念物に指定されている樹齢1000年以上の大イチョウをライトアップし、迫力ある佇まいを魅力的に照らし出す。ブルーのLED投光器は向いの下城滝を照らす光。

  • 大イチョウを照らす照明器具は、電球色のLED投光器「レディオック フラッド ネオ 70クラス」。

  • 「レディオック フラッド ネオ」と「レディオック フラッド ブリッツ」を組合せて、暗くなり過ぎないよう色味を調整し鍋釜滝を幻想的に照らしている。

施設概要

施主
小国町
施工
岩崎電気(株)

竣工

2021年3月

お客さまの声:小国町 情報課様

九州北部筑後川水系の上流に位置する小国町は、肥後(熊本県)、豊後(大分県)、筑後(福岡県)が交じり合う交通の要地で「三後の要」と言われ、古くから三県の文化や経済の交流が盛んな地域です。小国町という名の由来は、「国小なりといえども住みよしの国なり」という神話の一節にあると言われています。また、2024年度に発行される新紙幣千円札肖像に採用された北里柴三郎博士の生誕地でもあります。

小国町では、新型コロナウイルスの影響で、町内の宿泊業・観光サービス業が多大な被害を受けていることを鑑み、新たな観光資源の創設やソーシャルディスタンスの確立、地元住民との協調など、「ニューノーマル」な時代に即した観光地づくりを目指しています。新型コロナ感染症の影響がある程度落ち着いた際に、より早く町内の経済を回復させるとともに、多くの方々に小国町の魅力を感じてもらうために地域資源を活用し、地域内の観光施設を連動させることで相乗効果となるよう、町の魅力アップを目的として観光施設のライトアップ事業を実施しました。

鍋ヶ滝

これまで地域コミュニティが期間限定のライトアップを行っていた鍋ヶ滝は、高さ10m、幅20mで、落下する水の裏側に大きな空間があり、滝を裏側から眺めることができることを特徴としています。緑茶飲料のCMロケ地にも使用され、全国的に有名になりました。今回のライトアップ事業で照明設備を常設し、多彩な色の光を自由自在に表現できるフルカラーLED投光器「レディオック フラッド フルカラー」を採用することで、省電力化を達成しつつ、さまざまな色彩演出のライトアップを可能にしました。白色からオーロラ、春、夏、秋、冬のイメージカラー、そしてレインボーへと変化する約30分間の照明演出プログラムを設定し、魅力的な夜間景観をつくり出しています。

下城滝

下城滝は、落差約40mの断崖絶壁を一気に流れ落ちる豪快な滝です。滝周辺は遊歩道として整備されており、迫力ある姿を真上からのぞき込むことができます。下城滝のライトアップには、昼白色と青色のLED投光器「レディオック フラッド スポラート」を採用し、いずれも狭角タイプとすることで周辺への光漏れに十分配慮しながら、豊かな自然の中に水と光が調和した煌めきの世界を創出しています。

鍋釜滝

下城滝の上流にある鍋釜滝は、鍋の釜に水が流れ込むように見えることを名前の由来としています。落差はないものの幅の広い綺麗な滝で、下城滝と鍋釜滝の周辺には遊歩道が整備されています。鍋釜滝のライトアップにはLED投光器「レディオック フラッド ネオ」、「レディオック フラッド ブリッツ」を採用し、下城滝と同様に程よい明るさのブルーの光で潤いのある光景を演出しています。

下城の大イチョウ

下城滝の近くにある、下城の大イチョウは樹齢1000年以上、県下最大のイチョウの木で、国の天然記念物に指定されています。これまで、紅葉の時期には白熱電球でライトアップを実施していましたが、今回のライトアップ事業でLED投光器「レディオック フラッド ネオ」に更新し、省エネを推進する光で黄金色に染まるイチョウをより魅力的に照らし出しています。国の天然記念物であることから、ライトアップ用の照明施設は常設ではなく、通常は間接照明のみの設置としました。ライトアップされた大イチョウは国道から見た時に、場所を示す役割も果たし、下城滝、鍋釜滝のライトアップとともに、昼間とは異なる姿を見せる幻想的な世界へと誘います。

今回のライトアップ事業では、夏場に実証実験を行って、ブルーの色味調整や周辺環境への影響などを検討するとともに、秋にはライトアップされた観光名所を巡るモニターツアーを実施しました。小国町は2018年6月にSDGs未来都市の選定を受けており、ライトアップの光源にもLEDを使用することで、目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」に対応し、省エネを推進しながら、新たな観光資源づくりに取り組んでいます。現在、鍋ヶ滝は事前予約制入園として、ご来場者数の制限・分散を行っており、今後も交通渋滞の緩和など地元の方々への影響に配慮しながら、コロナ禍でも安心して訪れていただけるような安全・安心のシステムを構築し、小国町の魅力を積極的に発信していきたいと考えています。

主な納入器具