納入事例

スポーツ施設照明 サッカー

フクダ電子アリーナ千葉県千葉市中央区

サッカーファンに人気が高いスタジアムのナイター照明をLED化し、省エネと高品位な照明環境を実現

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  • LED
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  • 全点灯時。国際大会開催に必要とされる水平面照度2000ℓx以上を確保している。

  • ハイビジョンTV放映にも対応する演色性の高い光で天然芝のピッチを鮮やかに照らし、高品位な視環境を創出している。

  • LED投光器はスタンド屋根の上部に設置されている。

  • レーザー光の特性をいかした超狭角配光のレーザー投光器「ラクシス」でヒーローインタビューなどの際に印象的にピッチを照らし出す照明演出。

  • 一般的な1000Wキセノンランプ用サーチライトと同等の光度を、わずか1/4以下の消費電力236Wで実現し、強力スポットライトライト効果をもたらすレーザー投光器「ラクシス」投光状況。

  • 「レディオック フラッド ゼスト 1100クラス」(重耐塩仕様)設置状況。

  • 「レディオック フラッド デュエル 1300Wタイプ」(重耐塩仕様)設置状況。

  • 電光掲示板のあるバックスタンド側をのぞむ。

  • グラフィックタッチパネルで操作・設定が容易に行える照明制御システム「ITACS-LC(アイタックス エルシー)」の制御盤。フルカラーLED投光器を導入した場合の演出照明にも対応可能。

  • スタンドの9割が屋根で覆われ、雨の日も観戦しやすいフクダ電子アリーナ昼景。

施設概要

施主
千葉市
施工・電気工事
橋本・昭永建設共同企業体
設計(照明設計)
(株)環境設備計画
設計照度
2000ℓx

竣工

2023年3月

お客さまの声:(株)環境設備計画 設計課長・電気設備グループ/村木 美紀様
設計副課長・電気設備グループ/西本 康伸様

フクダ電子アリーナは、千葉市蘇我スポーツ公園にあるサッカー専用球技場です。サッカーJリーグジェフユナイテッド市原・千葉のホームスタジアムであり、2005年の開業以来、多くの市民やサッカーファンに親しまれてきました。座席数は約18,500席(個席)でピッチとの距離が近く、躍動感溢れるプレーをより間近に体感できることを特長としており、JR蘇我駅から徒歩10分以内とアクセスにも恵まれています。

千葉市では、省エネ推進、環境への配慮及び照度アップを目的として、ナイター照明設備をLED化する改修工事を実施し、2023年3月に完了しました。既設メタルハライドランプ1.5kW、2kWに替えて高出力形LED投光器「レディオック フラッド デュエル 1300Wタイプ」とグレア抑制に優れた高効率・高演色形LED投光器「レディオック フラッド ゼスト 1100クラス」に更新しました。ピッチ内の照度はJリーグ開催基準の1500ℓx以上から、アジアチャンピオンズリーグなどの国際大会開催に必要とされる2000ℓx以上となり、省エネと照度アップを両立しています。設置にあたっては、コーナーも含めピッチ全体に照度のむらがないよう十分に留意のうえ、選手が快適にプレーできる競技環境の向上を図りました。また、レーザー投光器「ラクシス」を採用し、試合後のヒーローインタビューの演出などに使用しています。さらに照明制御システム「ITACS-LC(アイタックス エルシー)」を導入し、全ての操作・設定をグラフィックタッチパネルで簡単に行えると同時に、あらかじめ設定した照明パターンを管理室に設置したタブレットからも操作できるようにしました。将来的にフルカラー演出照明も可能な拡張性を持たせています。スポーツ施設照明に実績のある岩崎電気の照明器具を開業時に続き今回も採用し、地元企業の設計・施工・電気工事のチームと連携をとりながら、トータルに改修工事を進めることができたと考えています。県内有数のスポーツ公園にあるフクダ電子アリーナの周りには、サッカー、フットサル、ラグビー用のグラウンドなど充実した施設が揃っていますので、小さな頃からスポーツに親しみ、将来世界へと羽ばたく人材が育成されることを願っています。

お客さまの声:(株)橋本電業社 工事事業本部/金子 幸弘様

フクダ電子アリーナ競技用照明設備改修工事は、サッカーJリーグジェフユナイテッド市原・千葉のホームスタジアムとしてシーズン中は試合が開催されていて、施工期間が約2か月とタイトなスケジュールだったこともあり、緻密に計画を立案のうえ、工事を進めました。フィールド照明に採用された「レディオック フラッド デュエル 1300Wタイプ」、「レディオック フラッド ゼスト 1100クラス」は、既設と同様に岩崎電気の製品で、メンテナンスも考慮しながら長期的に利用いただける照明器具としてご提案し、採用に至りました。照明器具はいずれも海沿いに位置するフクダ電子アリーナ用の重耐塩仕様特注品としているため、施工期間が短い中で製品に不具合が出ないよう、振動を与えないなど細心の注意を払い、スタンド屋根上部に設置することからワイヤ付として安全対策を講じています。また、天然芝のピッチには立ち入ることができないことを考慮し、外部から100tクレーンを使用して慎重に照明器具を設置しました。

フクダ電子アリーナは、Jリーグの試合をメインに、全国高等学校サッカー選手権大会や全日本大学サッカー選手権大会などの試合も行われ、千葉市蘇我スポーツ公園を会場として開催される野外音楽フェスでは休憩場所として使われるなど、多くの方々に親しまれている施設となっています。地元に密着した企業として、2005年の開業時に続き今回も照明設備改修工事に再び関わることができたことはとても光栄であり、皆さまのご協力のもと、十分に検討を重ねながら施工させていただくことで、省エネと照度アップを実現しつつ高品位なナイター照明環境をつくることができたことを嬉しく思います。