紫外線消毒装置 アイ ドレインピュア

紫外線消毒の特性

紫外線消毒のメカニズム

紫外線は光の一種で、100~380nmの波長の光をさします。この中でも特に253.7nmの波長が、細菌やウイルス等のDNA(デオキシリボ核酸)に最も吸収されやすい性質があります。

アイ ドレインピュアではこの波長の紫外線を使用することで、細菌やウイルスの生命維持と遺伝子情報の伝達に必要なDNAに作用し、増殖を停止させ、死滅させます。

紫外線ランプの処理能力


下水道
(一本当たりの処理能力)
集落排水
(一本当たりの処理能力)
240W-横型350m³/日420m³/日
65W-横型125m³/日150m³/日
条件下水道集落排水
処理条件時間最大日最大
SS10mg/ℓ以下15mg/ℓ
紫外線透過率70%/cm60%/cm
消毒率99.9%(光回復前)99%(光回復前)

紫外線消毒と塩素消毒の特性比較


紫外線塩素消毒
装置規模○ 中小規模に適する◎ 全てに適する
信頼性◎ 良い◎ 良い
技術的複雑さ◎ 易しい○ やや易しい
取扱いの安全性◎ 安全である× 注意が必要
性能魚類への毒性◎ 無い× 有り
残留性◎ 無い× 長い
ウイルスの不活化◎ 良い△ やや劣る
有毒物質副生成◎ 無い× 有り
アンモニアとの反応◎ 反応しない× 反応する
色度除去× 無い◎ 効果あり
溶存物質の増加◎ 無い× 有り
接触時間(処理時間)◎ 短い× 長い

出典:アメリカ環境保護局(USEPA)デザインマニュアル(1986)

塩素消毒について

塩素の特質

用途
消毒、酸化など。(簡便で安価で効果が大きい)
分類の名称
酸化性物質、腐食性物質。
危険性
酸と接触すると有害な塩素ガスを発生。
金属類、天然繊維類の殆どのものを腐食。
臭気
アンモニアと反応し、クロラミンを生成。
わずかな濃度で強い刺激臭を発生し、目に刺激を与えます。
放流先の農業用水路などで刺激臭が発生することもあります。
腐食性
塩素は強力な酸化剤であり、鉄骨や配管などを短期間に腐食させます。
半年毎に換気ファンを交換しているケースもあり、維持費の増大という問題が実際に発生しています。
環境影響
水生生物や植物に対し有毒性が確認されています。有害な副生成物を生成します。

水生生物/植物に対する塩素の毒性(致死量)



塩素濃度
淡水域アユ(コアユ)0.28~0.3mg/ℓ(24時間・100%斃死)※1
ニジマス0.66mg/ℓ(2時間・50%斃死)※2
シロウオ0.037mg/ℓ(96時間・50%致死)※1
ヤマメ0.2mg/ℓ(致死極量)※1
海水域海産稚アユ0.56mg/ℓ(50時間・致死濃度)※1
マダイ・クロダイ(稚魚)0.04mg/ℓ(1時間・100%致死)
アメリカガキ(幼生)0.01mg/ℓ(30分・50%致死)
ホンダワラ3.0mg/ℓ(発芽率50%)
植物性プランクトン0.01mg/ℓ(光合成50%減少)
スサビノリ0.007mg/ℓ(48時間・50%致死)
ノリ0.02mg/ℓ(生育阻害)※1
  • ※日本水産資源保護協会:水産用水基準(2000年版)より
  • ※1:平成10年度福岡県と下水道新技術推進機構の水生生物に対する影響調査より。
  • ※2:用水と排水 Vol.30 No.6(1988)より

注意事項

  1. 塩素添加濃度が0.5mg/ℓを超えるに従い、放流先の原生動物数が減少する傾向にあることが報告されています。
  2. 放流河川における残留塩素は、アユのえさとなるコケなどの成育にも影響を与えます。
  3. ノリの養殖が盛んな場所では、放流水によるバリカン症が報告されており、海水の淡水化及び残留塩素による影響と考えられています。
  4. 淡水域及び海域の残留塩素濃度基準は0.001mg/ℓですが、公定放(オルトトリジン比色法)による検出限界は0.001mg/ℓですので、残留塩素濃度基準は検出されないことになっています。(水産用水基準2000年版より)

※バリカン症:ノリ芽が切れて流れ出す障害で、ノリの生産に大きなダメージを与えます。

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