光応用の知識

紫外線殺菌

9.紫外線ランプの使用上の注意

皮膚または目に対する紫外線(254nm)照射の被爆許容照度(TLV)

1日あたりの被爆時間 実効照度(µW/cm²)
8時間 0.2
4時間 0.4
2時間 0.6
1時間 1.6
30分 3.4
15分 6
10分 10
5分 20
1分 100
30秒 200
10秒 600
1.0秒 6,000
0.5秒 12,000
0.1秒 60,000

1日(8時間)あたりの被照射UV量:6.0mJ/cm²
※志賀四郎:光源研究委員会資料AR-77-1、1977(改変)

  • 備考:TLVはACGIH(American Conference of Governmental Industrial Hygienists)の勧告値であり、この値は、1日(8時間)を1期間として、暴露を受ける場合の許容量である。

お取扱い上の注意

  • 布地や壁紙など退色しやすい物のそばで使用しないでください。被照射物が紫外線により退色を起こしたり劣化する原因となります。
  • 植物のそばで使用しないでください。紫外線により葉を枯らしたり育成障害の原因となります。
  • ランプや反射板はこまめに清掃してください。汚れていると殺菌効果が著しく低下します。
  • ランプは寿命時間を目安に交換してください。寿命を超えて点灯した場合、紫外線出力が弱くなるため初期の殺菌効果が得られなくなります。
  • 殺菌灯ご使用時やむを得ず入室する場合には、皮膚や目の露出を防止する為に、「紫外線用保護面」や「手袋」等を着用するようにしてください。

警告

  • 点灯中のランプは、絶対に直接又は間接に肉眼で見ないでください。又、反射光も眼に入らないようにしてください。目の痛みや視力障害の原因となります。
  • 紫外線を皮膚に直接又は間接にあてないでください。皮膚の炎症を起こす原因となります。
  • 常時人の居る場所や紫外線が直接又は、天井からの反射光が人にあたる場所では使用しないでください。眼の痛みや皮膚の炎症の原因になります。
  • 取付け、取外しや器具清掃のときは、必ず電源を切ってください。感電、目の痛み、視力障害や皮膚の炎症の原因となります。
  • チェーン吊り形や壁埋込、回転灯(上向き時)をご使用の場合、天井や壁に反射率の高い材料(アルミ、ステンレス、白色プラスタ等)が使用されている場合には殺菌灯を設置しないでください。反射した紫外線により眼の痛みや視力障害、皮膚の炎症の原因となることがあります。
  • 許容限界値は、1日あたり8時間以内で6.0mJ/cm²以下にしなければなりません。(JISZ8812)

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