光応用の知識

紫外線殺菌

3.表面殺菌装置

表面殺菌装置の仕様比較

グレード SHG HG MHG SG
対象装置 400W×3灯用 200W×2灯用 100W×4灯用 65W×3灯用
紫外照度(mW/cm²) 100 70 50 20
消費電力(W) 2100 1000 570 240
寸法 照射器(mm) W120×L1150×H60
(窓面W100×L800)
W113×L800×H50
(窓面W113×L620)
W220×L900×H30
(窓面W160×L600)
W162×L1120×H100
(窓面W150×L920)
電源装置(mm) W750×D630×H800 W700×D400×H900 W340×D500×H200 安定器内蔵
水温コントロールシステム必要 水温コントロールシステム必要 不要 不要
ランプ冷却方式 直接水冷式 端部水冷式 強制空冷式(ファン付) 自然空冷式
(1)SHG

発光管を2重構造とし、その周囲に純水を流して冷却をしています。ランプの温度を常時43℃に保つことで、最大出力(表面紫外線照度100mW/cm²)を実現しました。

(2)HG

ランプ端部水冷方式の採用により、周囲温度環境に影響されにくい安定した紫外線出力が可能です。1m以上の長尺の対応も可能です。

(3)MHG

空冷式ランプなので安価で使い勝手の良いことが特長です。照射器と電源のみのシンプルな構造でランプ灯数1〜6本で標準化されています。

(4)SG

照射器に安定器を内蔵し、電源を接続するだけで使用可能な最もシンプルな構造です。

図-5 基本構造(SHG)

殺菌計算例

条件
1.対象物 フィルム 6.必要殺菌線量 264mJ/cm²(殺菌率99.9%)
2.形状 幅500mm 7.使用照射器 400W 6灯用(有効エリア750mm×200mm)
3.殺菌する場所 フィルム面 8.照射器配置 横流し
4.ラインスピード 33.3mm/sec (2.0m/min) 9.対象物までの照射距離 20mm
5.対象菌 黒カビ  
計算式
  1. UV照射時間を求めます。(200mmで照射される時間)
    コンベアスピードが33.3mm/secなので、照射時間は、
    T=240mm÷33.3mm/sec)=6.0sec
  2. 殺菌線量を求めます。(なお、ランプ寿命末期時にUV出力は70%に低減します。)
    対象物への最低照度は、E=80mW/cm²(照度分布より)となりますので、殺菌線量は
    Q=E×T=80×0.7×6.0=336mW・sec/cm²となります。
  3. 安全率を求めます。
    上記計算より安全率は、336÷264=1.27倍となり、殺菌可能となります。

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