ライティング講座(照明講座)

照明計画資料

景観照明 - 照明対象と照明の留意点

夜間照明の印象は、「目立ち」「落ち着き」の評価が上がると、「美しさ」や「好ましさ」の印象が向上するので、照明対象内にきめ細かい明暗の変化が生じ、輪郭が明瞭になるように照明を考えます。表4.5に照明対象と照明の留意点を示します。

表4.5 照明対象と照明留意点
  建物 構造物 植栽
照明対象

照明の留意点 全体を均一に照明して平面的に見せると「目立ち」「落ち着き」及び総合評価(美しさ)が低下する。したがって、凸凹が多い建物を選定し、それによって生じる陰影がはっきり分かるように、また輪郭が明瞭に際立って見えるように照明することが重要になる。 背景が暗い場合には、鉄骨構造体などが発光体のように見え、「目立ち」「落ち着き」及び総合評価(美しさ)がすべてが向上する。すなわち、細かく強い輝度対比が生じる「トラスト構造物」のようなものを選択することがポイントになる。 幹中心の照明は「落ち着き」や「美しさ」の評価が悪いが、葉中心の照明にすれば逆に評価が高くなる。したがって、幹を目立たせず、葉がある程度の広がりを持って光るように照明する。
  • ※写真は、効果的な照明例を表しています。

(2020年11月19日入稿)

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