情報ライブラリー

照明技術資料

照明計画資料

スポーツ照明

アイススケート場照明

アイススケート場照明においては、競技者が安全で快適な視環境のもとで競技を行えるだけではなく、競技者の動作が審判員や観客からよく見えるように照明計画をすることが重要です。
また、氷面に映り込んだ照明器具により競技に支障をきたすようなグレアが生じることがないように照明計画をすることが重要です。

(1)アイスホッケーおよびフィギュアスケート用リンク照明

1.1 照明範囲

フェンスで囲まれたリンク全体とします。

1.2 照度および均斉度

平均照度および均斉度は、競技区分ごとに決定します。またテレビジョン撮影を行う場合は、水平面照度の他に鉛直面照度も既定されています(表4.34参照)。

表4.34 照度の平均値および均斉度

区分 水平面照度 鉛直面照度※1
平均値
(ℓx)
均斉度
(Min/Ave)
平均値
(ℓx)
均斉度
(Min/Ave)
公式競技 1500以上 0.65以上 - -
一般競技 750以上 0.5以上 - -
レクリエーション 300以上 0.3以上 - -
テレビジョン撮影時 1000以上 0.5以上 1000以上 0.3以上
  • ※注1:鉛直面照度は、カメラがある側への鉛直面照度をさし、地上面上1.5mの高さにおける値です。

(参考文献:JIS Z 9124 財) 日本規格協会)

1.3 照明方式および照明器具の配置

照明方式および照明器具の配置は照明の区分によって決定します(表4.35)。

表4.35 照明方式および照明器具の配置

区分 照明方式 照明器具の配置 参照
屋外リンク 投光照明方式 サイド配置(8ヶ所) 図4.26
屋内リンク 直接照明方式 分散配置、 表4.22
間接照明方式 サイド配置等

  • 備考 ●印は照明器具の設置位置。

図4.26 照明器具の配置例(屋外リンク)

1.4 照明器具の取付高さおよび取付間隔

照明器具の取付高さ、取付間隔は氷面での反射グレアを考慮し、表4.36に基づいて設定します。

表4.36 照明器具の取付高さおよび取付間隔

区分 取付高さ(m) 取付間隔(m) 参照
屋外リンク 氷面から14m以上 図4.27
屋内リンク 分散配置 氷面上1.5mの水面において1/2照度角を満足する範囲 図4.28
サイド配置
(直接照明方式)
リンク端の氷面より仰角30°以上 図4.29
サイド配置
(間接照明方式)
床上2.3m以上

(参考文献:JIS Z 9124 財) 日本規格協会)

図4.27 照明器具の取付高さ(屋外リンク)

  • 備考 θは1/2の照度角を示す。

図4.28 分散配置における照明器具の取付間隔(屋内リンク)

図4.29 サイド配置における照明器具の取付高さ(屋内リンク)

1.5 照明器具の選定

1.5.1 屋外リンク

主に投光器を用います。配光は競技区分によって選定します。公式競技、一般競技の場合は、主に狭角形(ビームの開きが30°未満)の投光器を選定します。レクリエーションの場合は中角形(ビームの開きが30°以上60 °未満)を選定します(表4.37参照)。

表4.37 照明器具の選定(屋外リンク)

区分 公式競技 一般競技 レクリエーション
配光の種類 狭角形
中角形
  • 備考 ●:主に用いるもの。○:必要に応じて用いるもの。

(参考文献:JIS Z 9124 財) 日本規格協会)

1.5.2 屋内リンク

主に投光器を用い、配置に応じて表4.38に基づいて設定します。

表4.38 照明器具の選定(屋外リンク)

照明方式 直接照明方式 間接照明方式
照明器具の配置 分散配置 サイド配置 併用配置 サイド配置
分散配置分 サイド配置分
照明器具 反射笠
投光器
大型の装置
  • 備考 ●:主に用いるもの。○:必要に応じて用いるもの。

(参考文献:JIS Z 9124 財) 日本規格協会)

(2)スピードスケート用リンク照明

2.1 照明範囲

滑走コース全域とします。

2.2 照度および均斉度

平均照度および均斉度は、競技区分ごとに決定します。またテレビジョン撮影を行う場合は、水平 面照度の他に鉛直面照度も既定されています(表4.39参照)。

表4.39 照度の平均値および均斉度

区分 水平面照度 鉛直面照度※1
平均値
(ℓx)
均斉度
(Min/Ave)
平均値
(ℓx)
均斉度
(Min/Ave)
公式競技 1500以上 0.5以上 - -
一般競技 750以上 0.4以上 - -
レクリエーション 300以上 0.25以上 - -
テレビジョン撮影時 1000以上 0.5以上 1000以上 0.3以上
  • ※1:鉛直面照度は、カメラがある側への鉛直面照度をさし、地上面上1.5mの高さにおける値です。

(参考文献:JIS Z 9124 財) 日本規格協会)

2.3 照明方式および照明器具の配置

照明方式および照明器具の配置は区分により表4.40に基づいて設定します。

表4.40 照明方式および照明器具の配置

区分 照明方式 照明器具の配置 参考
屋内リンク 投光照明方式 滑走コースに沿って配置 図4.30
屋外リンク 投光照明方式 サイド配置(8カ所) 図4.31
全周配置 図4.32

(参考文献:JIS Z 9124 財) 日本規格協会)

2.4 照明器具の取付高さおよび取付間隔

照明器具の取付高さは、図4.31、4.32に示す距離Lによって決定します。屋外リンクには特に規定はありません。取付間隔については、屋内リングで全周配置を用いる場合は、図4.31、4.32に示す距離Lによって決定しますが、その他の条件では特に規定はありません。

表4.41 照明器具の取付高さおよび取付間隔

区分 取付高さ(m) 取付間隔(m) 参照
屋内 サイド 0.35L1≦H≦0.65L1 かつL2≦H≦4L2 図4.31
リンク 配置
全周配置 H≧L3 S≦3H 図4.32
屋外リンク 特に規定なし
  • H:最下段の照明器具の取付高さ(m)
  • L1:リンクの中心線から、最下段の照明器具までの水平距離(m)
  • L2:リンクの端から、最下段の照明器具までの水平距離(m)
  • L3:コース幅の内側から、最下段の照明器具までの水平距離(m)
  • S:照明器具の取付間隔(m)

(参考文献:JIS Z 9124 財) 日本規格協会)

  • 備考 ●印は照明器具の設置位置。

図4.30 照明器具の配置例(屋内リンク)

  • 備考 ●印は照明器具の設置位置。

図4.31 サイド配置における照明器具の取付高さおよび取付間隔(屋外リンク)

  • 備考 ●印は照明器具の設置位置。

図4.32 全周配置における照明器具の取付高さおよび取付間隔(屋外リンク)

2.5 照明器具の選定

屋外リンクおよび屋内リンクでは主に投光器を用います。配光は競技区分によって選定します。屋外リンクの場合、公式競技、一般競技の場合は、主に中角形(ビームの開きが30°以上60°未満)の投光器を選定します。レクリエーションの場合は、広角型(ビームの開きが60°以上)を選定します。

屋内リンクの場合は、競技区分に関わらず広角型(ビームの開きが60°以上)を選定します(表4.42参照)。

表4.42 照明器具の選定

区分 公式競技 一般競技 レクリエーション
屋外 屋内 屋外 屋内 屋外 屋内
配光の種類 狭角形
中角形
広角形
  • 備考 ●:主に用いるもの。○:必要に応じて用いるもの。

(参考文献:JIS Z 9124 財) 日本規格協会)

PAGE TOP

ライティング講座


このページに掲載されている情報は、原稿執筆時現在の情報です。ご覧になった時点では、最新の情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

照明計画資料

照明技術資料

このページの先頭へ