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水泳プール照明

水泳プール照明は利用者が快適な視環境のもとで施設を利用することができるだけでなく、水中とプールサイドの安全管理にも十分に配慮した照明計画をする必要があります。水中の見え方を確保するためには、水面への光の入射角を小さくし、水面での光幕反射を極力軽減することが重要となります。光源は人の肌色が忠実に見えるように、演色性の高い光源を選定することが望まれます。また、照明器具においては常に高湿度環境にあるため防湿性や、耐食性に富んだものを使用する必要があります。

(1)照明範囲

フェンス(壁)または観客席などで囲まれたプールサイドを含むプール全体とします。

(2)照度および均斉度

水面とプールサイドの平均照度および均斉度は、競技区分ごとに決定します。またテレビジョン撮影を行う場合は、水平面照度の他に鉛直面照度も既定されます(表4.22参照)。

表2.22 水平面照度の平均値および均斉度

区分 水平面照度 鉛直面照度※1
平均値
(ℓx)
均斉度
(Min/Ave)
平均値
(ℓx)
均斉度
(Min/Ave)
公式競技 1000以上 0.5以上 - -
一般競技 500以上 0.5以上 - -
レクリエーション 250以上 0.4以上 - -
テレビジョン撮影時 1000以上 0.5以上 1000以上 0.3以上
  • ※1:鉛直面照度は、カメラがある側への鉛直面照度をさし、地上面上1.5mの高さにおける値です。

(参考文献:JIS Z 9123 財) 日本規格協会)

(3)照明方式および照明器具の配置

屋内および屋外プールの照明方式および照明器具の配置は原則として、表4.23に基づいて設定します。

表4.23 照明方式および照明器具の配置

区分 競技区分 照明方式 照明器具の配置 参照
25mプール 50mプール
屋外
プール
公式競技 投光照明方式 6ヶ所配置 8ヶ所配置 図4.19
一般競技
レクリエーション 4ヶ所配置 6ヶ所配置
屋内
プール
直接照明方式
間接照明方式
分散配置、サイド配置等 表4.22

(参考文献:JIS Z 9123 財) 日本規格協会)

(4)照明器具の取付間隔および投光器の取付高さ

照明器具の取付高さおよび取付間隔は水面における反射グレアを考慮し、表4.24に基づいて設定します。

表4.24 照明器具の取付け高さおよび取付間隔

区分 取付高さ(m) 取付間隔(m) 参照
屋外プール 観客席あり H1≧0.8W-d 図4.19
図4.20
観客席なし H2≧0.6W-d
屋内プール 分散配置 競技面上で1/2照度角を満足する範囲 図4.21
サイド配置
(直接照明方式)
観客席あり プール端より仰角40°以上 図4.22
観客席なし プール端より仰角30°以上
サイド配置(間接照明方式) 床面から2.3m以上
  • H1、H2:最下段照明器具の取付高さ(m)
  • W:照明柱の中心から、対向側のプール側壁までの水平距離(m)
  • d:水面と建柱位置との高低差(m)

(参考文献:JIS Z 9123 財) 日本規格協会)

図4.19 照明器具の配置例(屋外プール)

図4.20 照明器具の取付高さ(屋外プールの場合)

  • 備考 θは1/2の照度角を示す。

図4.21 分散配置における照明器具の取付間隔

図4.22 照明器具の取付高さ(屋内プールの場合)

(5)照明器具の選定

5.1 屋外プール

主に投光器を用います。配光は競技区分によって選定します。公式競技、一般競技の場合は、主に中角形(ビームの開きが30°以上60 °未満)の投光器を選定します。レクリエーションの場合は、広角型(ビームの開きが60°以上)を選定します(表4.25参照)。

表4.25 照明器具の選定(屋外プール)

区分 公式競技 一般競技 レクリエーション
配光の
種類
狭角形
中角形
広角形
  • 備考 ●:主に用いるもの。○:必要に応じて用いるもの。

(参考文献:JIS Z 9123 財) 日本規格協会)

5.2 屋内プール

照明器具は、防滴形以上の防水性能をもち、材質仕上げは湿度や塩素などへの防護を施した投光器、反射がさ、またはこれらを箱体に収納したものとします。

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