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野球場(ソフトボール場)照明

野球場照明は、その競技の特徴として、フライなど空中に高く上がったボールを見上げることが多いため、空間の照度を確保しながら、グレアに対しても十分に配慮された照明計画を行う必要があります。照明器具から直接目に入る光が過大になると、競技に支障をきたすようなグレアを生じたり、不快感を感じるグレアを生じる場合があります。野球場照明の場合、照明器具を直視する機会が多いため、グレアを生じない適切な光度を持った照明器具を採用することが重要です。また、バックネット、フェンスなどは見え方の背景になることから、暗くなりすぎないように配慮することも大切です。

(1)照明範囲

野球場照明の照明範囲は、フェンス、スタンドなどで囲まれた競技面全体とします。

(2)照明および均斉度

野球場の平均照度および均斉度は、競技区分、さらには照明範囲(内野と外野)にて値が決定します。またテレビジョン撮影を行う場合は、水平面照度の他に鉛直面照度も既定されています(表4.13参照)。

表4.13 照度の平均値および均斉度

区分 内野※1 外野※2
水平面
照度
鉛直面
照度※3
水平面
照度均斉度
鉛直面
照度均斉度
水平面
照度
鉛直面
照度※3
水平面
照度均斉度
鉛直面
照度均斉度
硬式 プロ野球 2000以上 - 0.75以上 - 1200以上 - 0.65以上 -
公式競技 1500以上 - 0.75以上 - 800以上 - 0.65以上 -
一般競技 750以上 - 0.65以上 - 400以上 - 0.50以上 -
軟式 公式競技 750以上 - 0.65以上 - 400以上 - 0.50以上 -
一般競技 500以上 - 0.50以上 - 300以上 - 0.40以上 -
レクリエーション 300以上 - 0.50以上 - 150以上 - 0.30以上 -
ソフトボール 一般競技 300〜150 - - - 150〜75 - - -
レクリエーション 150〜75 - - - 75〜30 - - -
テレビジョン撮影 1500以上 1000以上 0.5 0.3 800以上 750以上 0.5 0.3
  • ※1:内野は、ダイヤモンドを含むファウルラインと外側5mから外野方向へ、野球は40m、ソフトボールは30mをとった正方形内とします。
  • ※2:外野は、競技面全体から内野を除いた残りとします。
  • ※3:鉛直面照度は、カメラがある側への鉛直面照度をさし、地上面上1.5mの高さにおける値です。

(参考文献:JIS Z 9120 財) 日本規格協会)

(3)照明方式および照明器具の配置

投光照明方式とし、原則として、図4.6に示す6ヶ所配置とします。レクリエーション施設などのやむ得ない場合には、4ヶ所配置とすることもあります。

図4.6 照明器具の配置

(4)照明器具の取付高さ

照明器具の取付高さは、図4.7に示す照明器具の間隔Lによって決定します。ただし、諸事情において高さが確保できない場合は、計算高さの80(%)の高さまで緩和することができます。

H≧0.4×L/2(m)

H最下段の照明器具の取付高さ(m)
L照明器具の間隔(m)(各内外野の照明器具の位置を対角線で結んだ長いものをとる)

図4.7 照明器具の取付高さ

(5)照明器具の選定

主に投光器を用います。配光は競技区分によって選定します。硬式のプロ野球おとび公式競技の場合は、主に狭角形(ビームの開きが30°未満)の投光器を、一般競技の場合は中角形(ビームの開きが30°以上60°未満)を選定します。軟式の公式競技おとび一般競技の場合は、主に中角形(ビームの開きが30°以上60 °未満)の投光器を、レクリエーションの場合は広角形(ビームの開きが60°以上)の投光器を選定します(表4.14参照)。

表4.14 照明器具の選定

区分 硬式 軟式
プロ野球 公式競技 一般競技 公式競技 一般競技 レクリエーション
配光 狭角形
の種類 中角形
  広角形
  • 備考 ●:主に用いるもの。 ○:必要に応じて用いるもの。

(参考文献:JIS Z 9120 財) 日本規格協会)

(6)グレアの観測位置と観測方向

グレアを計算する時の観測位置と観測方向を図4.8に示します。

図4.8 グレアを計算する時の観測位置と観測方向

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