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テニスコート照明

テニスコート照明は、コート内だけを明るくするのではなく、ベースライン後方、サイドライン側方も使用することを考慮して、それらコート外の範囲においても十分な照度および均斉度を確保することが重要です。また、施設的に市街地や住宅地に設置されるケースも多いので、その場合、光漏れの少ないテニスコート専用器具を使用するなど、周辺環境を配慮した照明計画をする必要があります。

(1)照明範囲

テニスコートの照明範囲は、フェンス、スタンドなどで囲まれた競技面全体とします(図4.2参照)。

図4.2 照明範囲

(2)照明および均斉度

テニスコートの平均照度および均斉度は、競技区分ごとに決定します。またテレビジョン撮影を行う場合は、水平面照度の他に鉛直面照度も既定されています(表4.10参照)。

表4.10 照度および均斉度

区分 水平面照度 鉛直面照度※1
平均値
(ℓx)
均斉度
(Min/Ave)
平均値
(ℓx)
均斉度
(Min/Ave)
公式競技 1000以上 0.65以上 - -
一般競技 500以上 0.5以上 - -
レクリエーション 250以上 0.5以上 - -
テレビジョン撮影時 1000以上 0.5以上 1000以上 0.3以上
  • ※注1:鉛直面照度は、カメラがある側への鉛直面照度をさし、地上面上1.5mの高さにおける値です。

(参考文献:JIS Z 9120 財) 日本規格協会)

(3)照明方式および照明器具の配置

テニスコートには主に投光照明方式を採用します。図4.3に一般的な照明器具の配置を示します。

図4.3 照明器具の配置

(4)照明器具の取付高さ

照明器具の取付高さは、図4.4に示す照明器具の間隔Lによって決定します。ただし、公式競技、一般競技はいかなる場合でも12m、レクリエーションの場合は8mを下回らないようにします(表4.11参照)。

表4.11 照明器具の取付高さ

区分 取付高さ(m) 最低取付高さ(m) 参照
公式競技 H1≧7+0.4L 12 図4.4
一般競技
レクリエーション H2≧3+0.4L 8
  • H1、H2:最下段の照明器具の取付高さ(m) L:照明器具の取付間隔(m)

(参考文献:JIS Z 9120 財) 日本規格協会)

図4.4 照明器具の取付高さ

(5)照明器具の選定

主に投光器を用います。配光は競技区分によって選定します。公式競技、一般競技の場合は、主に中角形(ビームの開きが30°以上60 °未満)の投光器を選定します。レクリエーションの場合は、コートの面数が2つの場合は中角形を、1面の場合は広角型(ビームの開きが60°以上)を選定します(表4.12参照)。

表4.12 投光器の選定

区分 公式競技 一般競技 レクリエーション
面数 1面 2面以上 1面 2面以上 1面 2面以上
配光種類 狭角形
中角形
広角形
  • 備考 ●:主に用いるもの。 ○:必要に応じて用いるもの。

(参考文献:JIS Z 9120 財) 日本規格協会)

(6)グレアの観測位置と観測方向

テニスコートのグレアを計算する時の観測位置と観測方向を図4.5に示します。

備考:
  • ●印は照明器具の取付位置
  • ○印は観測位置
  • 矢印は観測方向

図4.5 グレアを計算するときの観測位置と観測方向

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