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屋外作業場照明

看板照明

(1)目的

看板照明は、夜間における宣伝効果が目的です。設計する際には、以下に示す点に注意する必要があります。

  1. 光害対策を施すこと(適正な照度・手法・照明器具の選択)
  2. 反射グレアがないこと(適正な照明手法の選択)
  3. 色彩に違和感がないこと(適正な光源の選択)
  4. 適正な点灯時間の検討
  5. 保守の容易性

(2)照度設定

看板面に必要な明るさは設置場所の周囲の明るさや看板表面の状態により異なります。多色カラーの鮮やかなサインボードでは、絵と文字を浮き出させるために単色や文字のサインボードより、さらに明るくする必要があります。表6.6に看板照明の明るさの目安を示します。

表6.6 照度の目安

サインボード表面の状態

手書き・文字・
単色サインボード
表面が明るい(白っぽい) 500(ℓx)以上 300(ℓx)以上
表面が暗い(黒っぽい) 1000(ℓx)以上 500(ℓx)以上
カラーサインボード 文字看板 750(ℓx)以上 500(ℓx)以上
グラフィック看板 1000(ℓx)以上 750(ℓx)以上

(3)機材の選定

3.1 光源

光源の選定は、表示面の見え方に影響を及ぼします。ランプ効率ばかりでなく、演色性や光色にも注意しなければなりません。色彩の見え方が重要なものでは、平均演色評価数Ra=80以上の光源を用い、光色と再現される色のイメージを考慮しなければなりません(表6.7)。表6.8にランプの特徴を示します。

表6.7 光源の光色と再現されるイメージ

相関色温度[K] 光色 色のイメージ(Ra80以上)
〜3300 暖かみのある雰囲気で赤がハッキリとする。
3300〜5300 昼間 白地がより白く、ほとんどの色が忠実に再現できる。
5300〜 ほとんどの色を再現しながら、涼しげな色を演出する。

表6.8 光源の特徴

ランプ 演色性(Ra) 高効率(ℓm/W) 長寿命(h) 高維持率 UVカット 特長
LED     40000 40000時間と圧倒的な長寿命光源(光束維持率70%)
セラルクスナチュラルレッド 92
〜90
  12000
〜9000
白色光で赤の見え方を追求色鮮やかなサインを演出

セラルクス 95
〜90
100
〜80
16000
〜12000
高効率、高演色性のセラミック発光管タイプ。光色のバラツキを低減したメタルハライドランプです。

セラルクス(高効率タイプ) 92
〜90
100
〜96
21000 100(ℓm/W)の高効率タイプ。電力60%(光束50%以上)までの調光が可能。

セラルクス(屋外街路灯専用形)   100
〜87
16000
〜 12000
一般形安定器専用 セラルクス70・150Wの長寿命タイプ

セラルクスT 94
〜90
105
〜85
15000
〜12000
高効率、高演色のセラミック発光管タイプ。光色のバラツキを低減したコンパクトメタルハライドランプです。

FECセラルクスエース   120
〜85
21000
〜12000
高効率、高演色のセラミック発光管タイプ。水銀ランプ用一般形・低始動電流形安定器点灯タイプ

FECセラルクスエースPRO   125
〜105
24000
〜18000
FECセラルクスエースの高効率重視形。点灯方向:±垂直点灯45°

FECセラルクスエースEX   125
〜105
24000
〜18000
FECセラルクスエースの高効率重視形。点灯方向:水平方向±45°

ハイラックス 96
〜83
      HIDランプ最高水準の高演色性、5つの光色を選べます。

ハイラックスカラー         空間を彩るブルーとグリーンのカラーバリエーション。演出照明に最適。

FECマルチハイエースH   98
〜68
12000
〜9000
    5つの発光元素による爽やかな5波長域白色光で演出性アップ。

ハイラックスビームPAR38 96
〜92
        ○  

アイ クリーンエース 90         昼光色、水銀ランプ用一般形・低始動電流形安定器点灯タイプで最高の演色性(当社比)。

3.2 器具

照明器具は、取付けアームに器具を取り付けて照射するのが一般的ですが、表示面からの出幅を必要としないもの、省施工・省メンテナンスを考慮した安定器内蔵タイプも使用されています。看板照明では、表示面の照度均斉度も重要であり、照明器具の出幅は一般的には看板高さの1/4〜1/2程度を必要とします。照明器具の配光は、出幅に応じたものを選定し、適切な取付け間隔にて設置します。図6.1に看板の大きさと推奨器具の関係を示します。

図6.1 看板の大きさと推奨器具の関係

(4)照明方式

照明方式を表6.9に示します。なお照明器具の照射方向は、表示面の2/3より遠方を照射し、下部から上方へ照射する場合には、天空など照明範囲外への漏れ光を制限する必要があります。また上部から下方向へ照明する場合には、周囲へのグレアに注意する必要があります。

表6.9 照明方式

照明方式 特徴および留意点 看板高さ
上方向からの照明

  • 照明器具が、広告を隠すことはない。
  • 直射・反射グレアを与えないように注意する必要がある。
  • 昼間に照明器具の影が看板面にできることがある。
  • 照明器具の保守・点検が困難になることがある。
1m〜5m
下方向からの照明

  • 照明器具に広告が隠れることがある。
  • 直射・反射グレアが最小限に抑えられる。
  • 照明器具の保守・点検が比較的容易である。
  • 看板より下方の光漏れを極力抑えることができる。
1m〜5m
上下方向からの照明

  • 明るさのムラが最も少なくなる。
  • 看板の上下に照明器具が並ぶため不快感を与えないように注意する。
  • 高照度が求められる場所に最適である。
5m〜8m

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