ライティング講座(照明講座)

照明関連設備の設計資料

配線設計 - 分岐過電流遮断器の容量の選定

内線規程では、分岐回路の負荷容量は、その分岐回路を保護する過電流遮断器の定格電流の80%を越えてはいけないと定めています。
過電流遮断器の容量を選定する際の電流値は、LED照明用電源装置の場合、入力電流最大値を使用します。
LEDランプ、LED照明器具を使用する場合、過電流遮断器の選定時には突入電流も考慮してください。突入電流最大値の合計と持続時間を、過電流遮断器の動作特性と比較して選定します。
複数の定格電圧を持つランプ、器具の場合、入力電圧に比例して突入電流も増加するため注意が必要です。

計算例

分岐回路に125W LED照明器具が10台接続され、突入電流がない場合

125W用電源装置の電流特性:
入力電流=0.69(A)(200V時)

負荷容量の算定には入力電流最大値を使用します。
\( 0.69 (A) \times 10 (台) =6.9 (A) \)

分岐回路の負荷容量は過電流遮断器の定格電流の80%を越えてはならないので
\( 6.9 (A) \div 0.8=8.625 (A) \)

よって、定格電流が直近上位の15(A)の容量の過電流遮断器を選定します。

(2020年11月19日入稿)

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