PCB使用安定器の取扱いについて

照明工 00-58
2000年12月 日

(宛先)
(社)日本電設工業協会 会長 星野聰史 殿
全日本電気工事業工業組合連合会 会長 米沢外秋 殿
全日本電設資材卸業協同組合連合会 会長 忍田楢蔵 殿
電気保安協会 全国連絡会議事務局 専務理事 米原高史 殿
全国電気管理技術者協会 会長 粕谷茂 殿

社団法人日本照明器具工業会
会長 今井清輔

学校等におけるPCB使用照明器具の点検・交換工事に関する協力のお願い

 平素より、本会並びに会員企業に対しては、一方ならぬご厚情を賜り、厚く御礼申しあげます。
 さて、本年10月に東京・八王子市、岐阜県・岐阜市などの小学校で、設置より30数年経過した蛍光灯器具の力率改善コンデンサが経年劣化により破裂し、PCBオイルが漏れ出た事故が発生し、マスコミ等で広く報道されました。
 このような事故は過去にも発生し、本会では、PCB使用照明器具の劣化によって生ずる事故を未然に防止するため、昭和63年(1988年)1月と平成9年(1997年)7月に全国都道府県市町村及び教育委員会の施設担当者宛てに、必要な情報を提供するとともに早期点検と交換をお願いしてまいりました。
 文部省では10月26日付で直轄の施設管理者及び都道府県教育委員会に早期点検・交換を要請するとともに、政府対応策が検討され、去る11月28日閣議了解事項として対策が決定し、同日付で通商産業省担当課長名で閣議決定事項と本会への情報提供等の依頼(別添1)がありました。
 本業界としては、今回の一連の動きに対して、学校施設等及び報道機関からの問い合わせに対応しつつ、通商産業省とも連携のうえ対応策を検討してまいりました。学校等へは再三にわたり点検、交換のお願いを行った経緯からは今回の問題は行政及び施設管理者の責任であるとしつつも、児童生徒等の間近で発生することの社会的な不安を一刻も早く改善するためには、政府対策を受けて、改めて学校等に対し点検・交換に関する情報提供を行うとともに、交換促進のためには費用面での支援策を実施することが必要であると判断し、「PCB照明器具Check&Change運動」の実施を決定し、別添2の文書により全国都道府県市町村の教育委員会に通知いたしました。
 つきましては、「PCB照明器具Check&Change運動」を実施するに際し、別記について電気工事業界、点検・保守業界、流通業界のご理解とご協力をお願いいたしたく、書面にて失礼とは存じますが、是非ご協力くださるようお願い申し上げます。
 なお、本件に関しましては、是非ご理解いただくとともに、僭越ながら、貴会会員の皆様にご周知くださるようお願い申しあげます。